腸脛靭帯炎(ランナー膝)
- ✅ランニング中にももの外側痛む
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- ✅膝の外側を押すと痛む
✅屈伸動作や体重をかけると痛む
✅階段がツラい、歩くだけでも痛い
- ✅早くスポーツに復帰したい
腸脛靭帯炎は、ランニングでよく起こる膝傷害の一つです。ランニング障害の約20%を占めるといわれています。特に、マラソンなどの長距離ランナーに好発し、バスケットボールや水泳、自転車、バレエなど膝の曲げ伸ばしがよくある競技に発生しやすいです。
腸脛靭帯炎が発生してしまう理由とは?
腸脛靭帯炎は、骨盤から膝の外側へ向かって付着する大きな靭帯部分で、膝の屈伸運動を繰り返すことで腸脛靭帯が大腿骨の外側にある骨とこすれることで炎症を起こし、痛みを発生させます。
腸脛靭帯炎の発生要因は使い過ぎによって起こります。
起こしやすい人の特徴は以下のようになります。
・ランニングの量を増やした
・ランニング時の歩幅がひろい
・ウォーミングアップ不足
・ランニング後のケア不足
・ランニングシューズが合っていない
・ランニングフォームが崩れている
・膝を使いすぎ(オーバーユース)
過度に屈伸運動を繰り返すことで腸脛靭帯が硬くなり、膝の外側の骨との間で靭帯がこすれて炎症が起こります。
・骨格の歪み、負担のかかる姿勢
運動自体の膝の直接的な負担はもちろんですが、疲れてくるとランニングフォームが崩れ、膝や足首に捻りの力が加わって腸脛靭帯炎を起こしやすくなります。そもそも、悪い姿勢があり骨格や骨盤の歪みがある、O脚や回内足があると、腸脛靭帯炎になりやすいと言われています。
・膝、つま先の向きが悪い姿勢
(スクワッティングテスト)
足を半歩前に出し、爪先を内側に向けて(toe‐in)膝を屈曲していくと膝の外側が伸長され、腸脛靭帯炎があると外側に痛みが誘発される。次に爪先を外側に向けて(toe‐out)膝を屈伸すると膝の外側は緩み、腸脛靭帯炎では痛みが誘発されない。
このように腸脛靭帯炎の発症する原因は、仕事やスポーツだけではなく、普段の悪い歩き方や姿勢にて日常生活の中でも発生する可能性があります。
内藤接骨院での腸脛靭帯炎に対してのアプローチとは?
内藤接骨院では、まず徒手検査にて膝周辺の軟骨や靭帯の患部の状態を確認をさせていただきます。状態によっては超音波エコー検査での確認もさせていただきます。疼痛、炎症が強い場合は、3D立体動態波にて立体的に広範囲に刺激することで患部の治癒を促進していきます。慢性的なものや特に原因がないのに痛みがでている場合には、骨格やフォームがくずれて体のバランスに問題があったり、筋力、柔軟性の低下による機能低下を起こしている可能性があります。このような場合には根本治療(骨盤バランス調整・筋機能改善調整)にて、体全体のバランスを整え、筋の緊張をゆるめ、患部への負担を減らしていくことをおすすめしております。アダブベースのマット運動で凸凹した所を足踏みしていただくことで普段使わない筋肉を使い、足部の安定性を図ります。下肢が安定すると膝への負担が軽減します。
また、テーピングやサポーターにて固定することで患部への負担を軽減し安静を保ちます。
そして、良い姿勢、良いフォームを維持するには筋力や柔軟性はかかせません。自宅でも行えるようなトレーニングやストレッチの指導も行います。
そのまま腸脛靭帯炎を放っておくとどうなってしまうのか?
腸脛靭帯炎の初期症状としては、ランニング中もしくはランニング後の痛みが発生しますが、休むことで痛みは緩和します。しかし、痛みが消えたからと言ってまたランニングを繰り返すと、痛みは悪化し、簡単には消失しなくなってきます。また、症状が進行することで歩行時にも痛みが出るようになる為、日常生活にも影響を及ぼす場合があります。早めに治療を開始することが大切です。