肘内障
- ✅肘が抜けた気がする
✅子供が泣きじゃくってしまい、手を動かさない
✅子供の手を引っ張った時、コキッと音がした
✅子供同士で遊んでいて急に泣き出し腕を動かさなくなった
✅手首や肩が痛いと泣いている
✅よく肘が外れ、繰り返してしまう
✅腕を触ろうとすると嫌がる
肘内障が発生してしまう理由とは?
肘内障とは、肘の亜脱臼という状態のことをいいます。
これは、肘関節にある橈骨という骨の端っこが輪状靭帯というバンドから逸脱した状態です。小さいお子さんは、骨の大きさ、形態が成長過程で靭帯も希薄なために抜けやすいのです。
親御さんに、手を引っ張られて発生することが多く、子供が走り回るので止めようと不意に手をつかんだり、お子さんが体の下に腕をいれて寝返りした際に腕が引っ張られて発生することもあります。お子さんは、痛みがあるために腕をだらんとして、前腕を内側に向けて、肘をわずかに曲げ、動かさないようにします。
肘内障の治療法とは?
内藤接骨院では、まずは問診、視診、検査を行い骨折の有無を確認します。肘内障はしっかりと整復できれば、子供たちはすぐに手を使いだします。ですが、まれに骨折が隠れている場合があるので、転倒やぶつけた等があれば腫れ、発赤を確認し左右差をみくらべます。また、脇の下に手を入れ抱っこした時に強く泣き出すようなら鎖骨周辺の骨折が疑われますので、このような症状があれば骨折も考えなければなりませんので注意が必要です。
整復後は、整復確認を行い肘を動かせるか、バンザイ(手を上に挙げれるか)ができるかを確認します。日常でご両親に気を付けてほしいことは、手を引っ張る際は子供に手をつかんでもらって本人の筋力も使うようにしてあげると予防になり、また保育園や幼稚園で気を付けることをお伝えしていただくなど、なるべく再発しないようにするためのご指導をさせていただきます。
そのまま肘内障を放っておくとどうなってしまうのか?
肘内障を放っておくと、疼痛・炎症が悪化し筋緊張が増してくる為スムーズに整復できなくなり、さらに痛みや炎症を悪化させてしまいます。しっかり整復できれば痛み無く肘を動かすことができるようになりますが、一度肘内障を起こすと繰り返し抜けてしまうこともあります。小学校に入る頃には、抜けなくなりますがそれまでは腕を強く引っ張るのは避けましょう。
また、牽引が発生原因でない場合は、肘関節周辺の不全骨折(上腕骨顆上骨折、上腕骨外顆骨折、橈骨骨折など)や鎖骨骨折との鑑別が大切である。
自己判断で整復しないようにし、まずは一度、当院にご相談下さい。