胸郭出口症候群(TOS)
- ✅いつも肩や腕にだるさを感じる
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- ✅デスクワークや車の運転で肩が重くなる
✅買い物袋など重い荷物を持つと肩や腕が辛くなる
✅つり革やドライヤーなどで頭より上に手を上げ続けると肩や腕が辛くなる
- ✅腕、手、肩、背中がシビレる
- ✅手や指が冷えて、むくむ
胸郭出口症候群の一般的な症状は上肢のシビレや肩や腕、肩甲骨周囲の痛み、冷感や違和感が主な症状です。
腕神経叢と鎖骨下動静脈が首~胸部のどこかで、圧迫や牽引によって刺激を受け絞扼性神経障害を引き起こすものをいいます。その為、神経障害と血流障害に基づく上肢痛、上肢のシビレ、頚肩腕痛を生じるのです。
手のシビレやだるさ、違和感を感じるので同じような症状の頚椎椎間板ヘルニアや手根管症候群と診断されることも少なくありません。
胸郭出口症候群が発生してしまう理由とは?
胸郭出口症候群の原因は大きく分けて3つあります。
1, 斜角筋症候群
2, 肋鎖症候群
3, 小胸筋症候群(過外転症候群)
・斜角筋症候群
斜角筋症候群とは首の前に付いている斜角筋という筋肉があります。この斜角筋は前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋に分かれています。前斜角筋と中斜角筋の間に間隙がありここを首から出ている神経(腕神経叢)が通っておりこの隙間が手を挙げたりする動作の時に狭くなり神経が圧迫されて症状が出現します。
・肋鎖症候群
首から出た神経(腕神経叢)は前斜角筋と中斜角筋の間隙を通って、次に鎖骨と第一肋骨の間を通ります。この隙間を肋鎖間隙と言います。隙間なのでここも神経の通り道が狭くなります。なで肩の女性は肋鎖間隙が狭く神経を圧迫されやすいとされています。
・小胸筋症候群(過外転症候群)
首から出た神経(腕神経叢)は斜角筋の間を通り肋鎖間隙を通り、次は小胸筋という胸にある筋肉の下を通ります。この小胸筋が緊張した状態が続くと神経が圧迫された状態が続き症状が出ると言われています。特につり革を持つ、肩を挙げる動作や重いものを持ち上げるなどの動作で緊張しやすくなります。姿勢では猫背の姿勢で緊張しやすくなります。
また、圧迫型・牽引型でそれぞれの違いもあります。
・圧迫型
筋肉質で「怒り肩」の男性に多く(男2:女1)、年齢も比較的高齢の方に多い傾向にあります。
・牽引型
若い女性に多く首が長く「なで肩」「猫背」であごが前に突き出した姿勢の方に多いです。正面から見ると鎖骨は水平か少し肩の方に向かって下がっており、鎖骨上窩(鎖骨の上にある窪み)が消失し肩甲骨の位置がずれます。
腕を下におろしている姿勢の時に症状が出やすい。それは腕の重さによって神経が牽引され症状が出やすくなります。
内藤接骨院での胸郭出口症候群に対してのアプローチとは?
内藤接骨院では、胸郭出口症候群に対して根本改善治療(骨格バランス矯正&筋・筋膜調節)を行っています。首、背中、骨盤の歪み、筋肉の張りを改善することで可動域をだし、血流や神経伝達の流れを整えながら、直接的な圧迫部位を弛めていきます。
特に肩腕のダルさや痛み、シビレが強くなかなか症状が変わらない方には3D立体動態波を合わせて行うことをおすすめしています。患部自体の痛みの緩和、神経伝達の異常を緩和し、自律神経の異常を調整していきます。
また、姿勢の改善が大事になってきます。症状を悪化させる上肢を挙上した位置での仕事や重量物を持ち上げるような運動や労働、リュックサック等で重いものを担ぐようなことを避けるべきです。上肢や肩甲骨を吊り上げている僧帽筋や肩甲挙筋の強化訓練行い、安静時も肩を少しすくめたような肢位をとることをすすめます。
そのまま胸郭出口症候を放っておくとどうなってしまうのか?
胸郭出口症候群は長期化すると、約25%の方に自律神経症状(頭痛、立ちくらみ、不眠、胃腸障害、全身倦怠感などの不定愁訴)を伴います。放っておくと治りづらく、時間を経てから治療を開始すると、治すのに時間を要します。したがって、早期にしっかりと治すことが大事になってきます。頚肩腕痛、シビレが気になりだしたらお気軽に当院にご相談ください。