ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
- ✅ジャンプや着地すると痛む
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- ✅歩いたり走ったりすると痛む
✅膝を曲げると痛む
✅患部を押すと痛む
- ✅早くスポーツに復帰したい
ジャンパー膝とは、スポーツや過度な運動を行うことで、膝の慢性的な痛みが起こるスポーツ障害です。膝蓋骨の下側(膝蓋腱部)に炎症が起こるので別名「膝蓋腱炎」とも呼ばれてます。
ジャンパー膝が発生してしまう理由とは?
ジャンパー膝はその名の通り、ジャンプ動作や着地などの動作を多く行う事で起こりやすいケガです。
基本的には過度な運動や使い過ぎが原因となりますが、特にジャンプや着地を繰り返すうちに膝蓋腱に負荷がかかるようになります。また、ジャンプする際には筋肉が引っ張る力が大きくなります。しかし身体が仕上がっていないと筋肉が引っ張る力に耐えきれずに損傷してしまいます。主に10代の若い方によく見られ、骨の成長が体の成長に追い付いていないことも原因の一つです。
ジャンパー膝の発生要因は使い過ぎによって起こります。
起こしやすい人の特徴は以下の動作が多いと起こしやすくなります。
・ジャンプ系のスポーツ
・急激なストップ(ストップ&ゴー)
・方向転換を行う(切り返し、ターン)
・ランニングフォームが崩れている
ジャンパー膝だからと言って、バスケやバレーボールなどのジャンプする種目だけに発症するわけではありません。卓球、サッカー、長距離ランナーなどのスポーツでも起こりやすいです。
膝蓋腱炎は程度によって3相に分けられます。
・第1相:運動後の疼痛のみで機能的影響のないもの
運動は禁止せずに練習前のウォーミングアップとストレッチ、練習後のアイシングを徹底させます。
・第2相:運動前後で痛みがあるが運動に支障はきたさないもの
運動量や強度を制限するとともに、テーピングやサポーターで部分的に膝蓋腱を圧迫することにより治療を促進させます。
・第3相:運動中にも痛みがあり、満足な競技レベルが保てないもの
基本的に運動禁止します。
大腿四頭筋の拘縮と膝蓋腱炎の程度を知る尻上がりテストがあります。
(尻上がりテスト)
うつ伏せで両膝を屈曲していくと、患側はカカトがお尻につかず、お尻が上がってくる。大腿四頭筋が短縮しているため、股関節伸展と膝関節屈曲が同時にできないためお尻が上がってくる。
内藤接骨院でのジャンパー膝に対してのアプローチとは?
ジャンパー膝は膝蓋腱部と付着部に強い負荷がかかることによりおきます。なので、この部分にかかる負荷をできるだけ少なくしていくことが重要です。大腿四頭筋は膝蓋腱部に繋がるため四頭筋の緊張を取り除くことで痛みを起こしている部分にかかる負荷を軽くします。疼痛、炎症が強い場合は、3D立体動態波にて立体的に広範囲に刺激することで患部の治癒を促進していきます。慢性的なものや特に原因がないのに痛みがでている場合には、骨格やフォームがくずれて体のバランスに問題があったり、筋力、柔軟性の低下による機能低下を起こしている可能性があります。このような場合には根本治療(骨盤バランス調整・筋機能改善調整)にて、体全体のバランスを整え、筋の緊張をゆるめ、患部への負担を減らしていくことをおすすめしております。
また、テーピングやサポーターにて固定することで患部への負担を軽減し安静を保ちます。
そして、良い姿勢、良いフォームを維持するには筋力や柔軟性はかかせません。基本的には運動は許可しつつ、サポートしていくかたちにはなりますが、痛みが継続する場合は一定期間の運動を中止します。
そのままジャンパー膝を放っておくとどうなってしまうのか?
ジャンパー膝の痛みをどうせすぐに良くなるだろうと放って運動を継続しているとしだいに運動中にも歩行時にも痛みが出るようになります。その為、十分なケアーが必要になります。そこで運動前と運動後のウォーミングアップが大事になります。膝周辺の特に大腿四頭筋のストレッチ・筋力強化をすることで予防になります。それでも痛みを我慢し無理してしまうと、予防どころかかえって症状を悪化させてしまいます。痛みが強い場合、運動も筋力強化も控え一度運動を中止しましょう。